福岡教育連盟は教育の正常化を目指し、日々教育活動に励む教職員の集まりです。

とっておきの委員長の部屋

484号室

平成31年08月05日

「教育の本質」

皆様、こんにちは。福岡教育連盟、執行委員長の藤野英二です。
8月に入り、猛暑日が続いております。特に屋外での活動時には、十分な水分補給とこまめな休憩を心掛け、体調管理に気を配りましょう。九州には台風も近づいています。事前の準備が大切です。早め早めの行動を。

さて先週土曜日、私は福岡市内で開催された公益財団法人モラロジー研究所主催の「第56回道徳教育研究会」に出席させていただきました。午前中、小学生を対象としての授業参観があり、午後から教育関係者対象に講話、シンポジウムが行われました。講話の中で、植草学園大学名誉教授の野口芳宏先生が次のような指示をされました。

「何のために学校に来ているのか?―A.自分のため B.世のため、人のためーどちらか選んでノートに書きなさい。」

参加者の選択は、ほぼ半数ずつに分かれました。私は「A」を選びましたが、学校で学んだことを活かして、将来的には社会で誰かを支える仕事に就くと考えると、「B」が正解なのかなと思い始めました。学校で学ぶことが、将来誰かを助けたり、支えたりすることに繋がることを、私たち教師が子供たちにもっと伝えるべきなのかもしれません。

さらに野口先生は「教育の本質は(子供たちを)そのままにしておかないこと」とも言われました。子供たちの「主体性」を導き出し、成長させるためにも、教師である私たちが、子供たちに働きかけなければならないということです。

野口先生は80歳を越えていらっしゃいますが、力のこもった講義は健在です。公立小学校の校長としてご退職後も、日本の教育をより良いものにするため、尽力されています。本連盟も長年に渡って、ご教授いただいております。熱く語られる中にも、必ず「笑い」を振りまかれます。実は、野口先生は今でも「教育と笑い」について研究されているのです。

野口先生とお会いすると、必ず元気をいただきます。私も、何らかの形で退職後も教育に携わっていけたらと思っています。「今、一生懸命に学んでいることが、いつか誰かのためになる。」そんなことを伝え続けることができればいいなと思います。

今回も、野口先生に教師として大切なことに気づかせていただきました。ありがとうございました。