福岡教育連盟は教育の正常化を目指し、日々教育活動に励む教職員の集まりです。

とっておきの委員長の部屋

488号室

令和元年9月2日

「模擬授業」のススメ

皆様、こんにちは。福岡教育連盟、執行委員長の藤野英二です。
8月末の豪雨は佐賀県をはじめ、各地で大きな被害をもたらしました。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆さまへ心よりお見舞い申し上げます。

福岡県では8月中旬から教員採用二次試験が始まり、9月上旬まで続きます。二次試験では、適性検査、模擬授業・面接に加え、科目によっては実技試験も行われます。7月下旬から本連盟では、模擬授業・面接演習を行ってきました。

この「模擬授業」がなかなか難しいのです。ある課題が与えられ、10分間で授業展開を考え、10分間の「模擬授業」を複数の面接官の前で行わなければなりません。実際その場にはいない生徒に質問し、ポイントを板書するなどして、与えられた課題に沿って、生徒の主体的な行動を導き出す「模擬授業」を展開しなければなりません。

多くの受験者を指導してきましたが、この演習を通して、「教師のあるべき姿」や「生徒への接し方」などを若い講師の先生方に伝えることができ、大変有意義な機会を持つことができています。なかなか学校現場では、目の前の生徒への指導が優先になり、若い先生方への声かけも不十分になる場合もありますが、それぞれの学校現場で「模擬授業」の演習が、いっそう広がっていけばと思います。

本連盟では、8月上旬までに5回の講師研修会と2回の補講を行ってきました。この講師研修会は長年行っていますが、毎年必ず運営に携わる連盟員がいます。私たちは彼らを「サポメン(サポートメンバーズ)」と呼んでいます。毎回、日程を調整して駆けつけてくれるのです。「生徒への指導と同じで、演習を重ねて成長する姿を見ることが何よりも嬉しい」という連盟員もいます。

福岡教育連盟は、連盟員一人ひとりが理想の教師像を追い求め、「教師の魅力」を様々な場面で発信していきたいと考えています。私たちの講師研修会は県立高校の講師だけでなく、福岡県立学校の採用試験の受験を考えている皆さんの受講が可能です。

ぜひ、私たちとともに採用試験対策を行いつつ、正式採用後の教師としての準備を始めませんか。教師は「教育」のプロです。教えることに「喜び」を感じています。