福岡教育連盟は教育の正常化を目指し、日々教育活動に励む教職員の集まりです。

とっておきの委員長の部屋

458号室

平成31年06月03日

「多くの大人で子供たちを育む」

皆様、こんにちは。福岡教育連盟、執行委員長の藤野英二です。
6月に入り、1学期もほぼ2ヵ月が過ぎようとしています。この時期は運動会や文化祭を開催する学校も多いのではないでしょうか。保護者の皆様も行事の際には、学校を訪問していただき、子供たちの頑張っている様子を、ぜひご覧下さい。

福岡県では、「鍛ほめ福岡メソッド」の実践が進められています。「鍛えて、ほめて、子供の可能性を伸ばす!」というコンセプトで、それぞれの子供たちにとって「少し難しい目標や課題を設定し鍛える」、そして子供たちは周囲の人たちから見守られつつ、必要最小限の支援を受けながら「挑み」、目標に向かって活動に取り組んだ過程や結果を「認められる(ほめる)」という仕組みです。

私たち教師は、子供たちに教え過ぎてしまうことがあります。子供たちに少し難しい課題を与え、自分たちで試行錯誤する機会を確保し、「できた」という達成感を感じさせるために、待つことも大切なことです。そして、その過程や結果に対してほめることで、子供たちは大きな自信を持つようになります。

学校にとって地域や家庭との繋がりは非常に大切です。ぜひ学校行事が開催されている時には、子供たちの挑戦を見ていただき、ほめていただけると、それが子供たちの大きな自信に繋がります。多くの大人が子供たちに関わることで、子供たちの健全な成長を確かなものにしましょう。

高校卒業までに、多くの大人たちが子供たちを認め、前向きな声をかけたら、もっと違った社会が待っていると、私は思います。私たち教師も全力で、目の前の子供たちが自立できるように取り組んでいきます。地域や家庭でも、子供たちを認める、ほめる機会を見つけて、子供たちがそれぞれに自信を持つことができるように、お声かけをお願いします。

一人ひとりの子供に、できるだけ多くの大人が関わり、子供たちの笑顔は増えたら、きっと将来の日本はいっそう活力のある国になると思います。