福岡教育連盟は教育の正常化を目指し、日々教育活動に励む教職員の集まりです。

とっておきの委員長の部屋

437号室

平成31年4月15日

「合宿のすすめ」

皆様、こんにちは。福岡教育連盟、執行委員長の藤野英二です。
福岡県の多くの県立高校では、この時期に新1年生を対象とした2泊3日程度の宿泊研修を実施しています。しかし、この数年、宿泊を伴わない、校内実施の形式が少しずつ増えてきました。それぞれの学校が、目の前の生徒たちにとっての最善を考えて、実施形式や内容を検討し決定していますので、どちらの形式でも、所期の目的は達成できることに間違いはありません。

ただし、宿泊を伴う研修には、他では得がたい良さがあると考えます。学校は「集団生活」を学ぶ場です。多くの高校で2年次には修学旅行もあります。小集団でも良いので、1年次に「宿泊を伴う研修」を経験することは、多くの生徒にとってプラスに働くと考えます。友人であっても、他人と寝食をともにすることは、ストレスのかかることかもしれません。しかし社会に出ても、そのような場面に遭遇する可能性は十分にあります。「慣れ」「経験」というのは、非常に大きな力にもなり得るものと、私は考えます。

私は様々な部活動の顧問をしてまいりましたが、1泊2日程度の合宿を入れるように心掛けてきました。生徒たちが合宿を希望するケースも多かったように思います。集中した練習ができることことに加え、食事の準備や後片付けも、交代で生徒たちが担当するので、自然と部員たちに一体感が表れ始めます。慣れない枕で眠れない夜を過ごすのも、経験の一つだと考え、生徒たちの体調にも細心の注意を払いつつ、合宿を続けてきました。

前回に引き続き、「宿泊研修の良さ」をいくつか挙げてみたいと思います。
① 日常と違うので「不自由さ・不便さ」を感じることができる。
② 生徒間での対話の頻度が大幅に増す。
③ 生徒間で気配りをする機会が増える。
④ 生徒間での新たな発見が生まれる。
⑤ 教師にとっても、生徒たちの違った側面を見ることができる。

もちろん、生徒間の対話が増える分だけ、トラブルになる可能性も上がるかもしれません。しかし、お互いをより理解し合うためには「話す」ことが一番だと思います。その機会を生徒たちに与えるとともに、私たち教師にとっても生徒理解の絶好の機会にもなります。目の前の生徒たちの成長を願うのであれば、私たちも真剣に関わらなければなりません。しっかりとした目的と計画を立てて、生徒たちと寝食をともにする機会を持ちたいものです。

学校教育には、保護者や地域の皆様のご理解、ご協力が必要です。よろしくお願いします。