福岡教育連盟は教育の正常化を目指し、日々教育活動に励む教職員の集まりです。

とっておきの委員長の部屋

477号室

平成31年07月10日

「ひたむきに打ち込む経験」

皆様、こんにちは。福岡教育連盟、執行委員長の藤野英二です。
福岡県でも夏の甲子園大会予選が始まりました。私自身に野球経験はありませんが、野球部の顧問を複数年任せていただいたことがあります。監督のサポート役として、技術的なことではなく、部員の健康管理や安全な部活動運営に心掛けていました。

しかし一旦ベンチに入ると、選手同様に緊張したり、熱くなったりしたものです。生徒たちのひたむきな姿勢を見たら、応援せずにいられなくなり、慣れないノックを打つこともありました。高校野球に限らず、若い時にひたむきに打ち込む経験は、生徒たちにとって、とても大切なことだと私は思います。

学校は、児童・生徒に、ひたむきに打ち込む機会を与えてくれる場所です。勉強、学校行事、部活動等、様々なことに打ち込む機会があります。その機会を活かして、あることに打ち込み、自らの成長を感じることができれば、それは達成感に繋がります。達成感が自信を生み、次への挑戦へと児童・生徒を駆り立てるのです。

若い時に様々な挑戦をして結果的に失敗しても、その失敗は、その後の人生の「財産」にもなります。失敗から多くのことを学び、次の挑戦に活かすことができるからです。若い時こそ、挑戦と失敗から、たくさんの人生の糧を掴んでもらいたいと思います。

そのような学校に勤める私たち教師にとって、業務の線引きは容易ではありません。ワーク・ライフ・バランスを考え、自らが健康な状態で児童・生徒と接することが一番だと、自分自身に言い聞かせながらも、少しでも子供たちのプラスになるようにと、授業準備や部活動指導に追われているのが現実だと思います。

多くの教師が、それぞれの学校現場で、目の前の児童・生徒のひたむきな姿に感動し、その成長を支えようと日々努力しています。保護者や地域の皆様にもご理解・ご協力をいただきながら、学校行事、部活動等が運営されているものと思います。どうかいっそうのご理解とご協力をいただき、大勢の大人で児童・生徒を支え、見守っていきましょう。

仲間とともに、ある目標に向かって打ち込む経験は、子供たちにとって、何事にも代え難い「財産」です。学校だからこそ、与えられる経験を児童・生徒に、これからも提供していきたいものです。