令和2年3月31日
「あるべき教師像」
■福岡教育連盟が考えるあるべき教師像
私たち福岡教育連盟は、常に現実の問題に真摯に取り組み、子供の明るい未来を拓く教育活動の指針として、平成二十四年に「福岡教育連盟が考えるあるべき教師像」を策定している。これは本来、教師がどのようにあるべきかを、広く社会に訴えるものである。
■人間性豊かな教師
この「あるべき教師像」では、まず「人間としての教師の姿」として、次のように述べている。「私達は、教育という極めて創造的な営みに携わる者として、『人間尊重』の精神が旺盛で人間性豊かな教師でありたい」。確かに教育は創造的な営みである。授業一つ取り上げても、クラスが変われば、授業展開にも工夫が必要となる。クラス経営、生徒指導、進路指導とすべての教育活動に、教師一人ひとりの創造性を活かすことができる。また次のようにも述べている。「私達は『教師が変われば生徒が変わる』という普遍の真理を信じ、寛容と調和の心を養うべく、自己の限りない向上を図ることが、人間性豊かな教師への方途だと考える」。子供たちを心身ともに成長させることが、教師の役割であるならば、教師自身も成長し続けなければならない。時には子供たちの成長を見守り、待つことも大切であろう。子供たちとともに成長し、その成長を間近で感じることができることは、まさに教師という職業の醍醐味である。
■社会に信頼される教師
さらに、子供たちや県民、保護者に信頼される教師であるためには、まず「信念と情熱と行動力を持ち、厳正な服務に努め、教師間の親睦を心がけ、職場において『かけがえのない存在』になることが肝要である」と述べている。社会に信頼されるためには、まず職場での信頼を得ることが大切である。最近、「教師間の親睦」が危うくなっていないだろうか。教師間で前向きな声かけができているかどうか、再点検が必要である。
■未来を拓く教師
あるべき教師像の三つ目に「私達は、自らが国を愛し、他国を尊重する心を持ち、国家発展への努力を惜しまないことが、未来を拓く教師の責務だと考える」と述べている。自国を愛し、他国を尊重するためには、自国、他国ともに十分理解することが肝要である。だからこそ、それぞれの歴史や文化を学ぶのである。正しい歴史認識と国際理解ができる子供たちを育てることが、未来を拓くことに繋がるに違いない。
■教育専門職に徹する教師
また「生徒に向かう教師の姿」として、「まず専門的な知識を背景に確固たる指導力を身につけ、子供の実態を把握し、何故学ぶのかを説き、彼らの可能性を伸ばす情熱と愛情と努力を忘れてはならない」と述べている。専門的な知識と確固たる指導力を身に付けるには、時間と経験が必要である。しかし、教育への情熱と子供たちへの愛情を持ち、子供たちの可能性を伸ばす努力を継続することは、一年目の教師にも可能である。
そして、「私達は、『すべての子どもをわが子として』の精神のもと、真の人間教育に努め、彼らの個性を伸ばし、よりよく生きる態度や自立心を身につけさせることが専門職に徹する教師の使命だと考える」と述べている。私たち教師は、教科指導や進路指導を通して、子供たちがよりよく生きることができるように、心身ともに成長させなければならない。「あるべき教師像」に加え、目指す人間像についても、次のように述べている。
■次代を託せる子供の人間像
「心身の鍛練に励み、たくましい精神を持ち、自立できる人間」「公に対し、義務と責任を果たす人間」「国際社会における日本の立場と役割を自覚し、日本文化を発信し、行動する人間」など、育てるべき子供の理想の人間像が挙げられているが、このような子供たちを育むために、私たち教師は「率先垂範・実践躬行に心がけ、子供に対しては、自己の人間性の全てをもって対処する毅然とした態度が大切である。また、子供の立場に立って考え、きめ細かく対処する意識や愛情を忘れてはならない」とも述べている。
この「あるべき教師像」を具現化することが、私たちの最大の使命である。教育に対する情熱と子供たちへの愛情、そして子供たちとともに成長するための努力を忘れることなく、日々、子供たちと真摯に向き合う教師でありたい。
私たち福岡教育連盟は、常に現実の問題に真摯に取り組み、子供の明るい未来を拓く教育活動の指針として、平成二十四年に「福岡教育連盟が考えるあるべき教師像」を策定している。これは本来、教師がどのようにあるべきかを、広く社会に訴えるものである。
■人間性豊かな教師
この「あるべき教師像」では、まず「人間としての教師の姿」として、次のように述べている。「私達は、教育という極めて創造的な営みに携わる者として、『人間尊重』の精神が旺盛で人間性豊かな教師でありたい」。確かに教育は創造的な営みである。授業一つ取り上げても、クラスが変われば、授業展開にも工夫が必要となる。クラス経営、生徒指導、進路指導とすべての教育活動に、教師一人ひとりの創造性を活かすことができる。また次のようにも述べている。「私達は『教師が変われば生徒が変わる』という普遍の真理を信じ、寛容と調和の心を養うべく、自己の限りない向上を図ることが、人間性豊かな教師への方途だと考える」。子供たちを心身ともに成長させることが、教師の役割であるならば、教師自身も成長し続けなければならない。時には子供たちの成長を見守り、待つことも大切であろう。子供たちとともに成長し、その成長を間近で感じることができることは、まさに教師という職業の醍醐味である。
■社会に信頼される教師
さらに、子供たちや県民、保護者に信頼される教師であるためには、まず「信念と情熱と行動力を持ち、厳正な服務に努め、教師間の親睦を心がけ、職場において『かけがえのない存在』になることが肝要である」と述べている。社会に信頼されるためには、まず職場での信頼を得ることが大切である。最近、「教師間の親睦」が危うくなっていないだろうか。教師間で前向きな声かけができているかどうか、再点検が必要である。
■未来を拓く教師
あるべき教師像の三つ目に「私達は、自らが国を愛し、他国を尊重する心を持ち、国家発展への努力を惜しまないことが、未来を拓く教師の責務だと考える」と述べている。自国を愛し、他国を尊重するためには、自国、他国ともに十分理解することが肝要である。だからこそ、それぞれの歴史や文化を学ぶのである。正しい歴史認識と国際理解ができる子供たちを育てることが、未来を拓くことに繋がるに違いない。
■教育専門職に徹する教師
また「生徒に向かう教師の姿」として、「まず専門的な知識を背景に確固たる指導力を身につけ、子供の実態を把握し、何故学ぶのかを説き、彼らの可能性を伸ばす情熱と愛情と努力を忘れてはならない」と述べている。専門的な知識と確固たる指導力を身に付けるには、時間と経験が必要である。しかし、教育への情熱と子供たちへの愛情を持ち、子供たちの可能性を伸ばす努力を継続することは、一年目の教師にも可能である。
そして、「私達は、『すべての子どもをわが子として』の精神のもと、真の人間教育に努め、彼らの個性を伸ばし、よりよく生きる態度や自立心を身につけさせることが専門職に徹する教師の使命だと考える」と述べている。私たち教師は、教科指導や進路指導を通して、子供たちがよりよく生きることができるように、心身ともに成長させなければならない。「あるべき教師像」に加え、目指す人間像についても、次のように述べている。
■次代を託せる子供の人間像
「心身の鍛練に励み、たくましい精神を持ち、自立できる人間」「公に対し、義務と責任を果たす人間」「国際社会における日本の立場と役割を自覚し、日本文化を発信し、行動する人間」など、育てるべき子供の理想の人間像が挙げられているが、このような子供たちを育むために、私たち教師は「率先垂範・実践躬行に心がけ、子供に対しては、自己の人間性の全てをもって対処する毅然とした態度が大切である。また、子供の立場に立って考え、きめ細かく対処する意識や愛情を忘れてはならない」とも述べている。
この「あるべき教師像」を具現化することが、私たちの最大の使命である。教育に対する情熱と子供たちへの愛情、そして子供たちとともに成長するための努力を忘れることなく、日々、子供たちと真摯に向き合う教師でありたい。
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