福岡教育連盟は教育の正常化を目指し、日々教育活動に励む教職員の集まりです。

日常の活動

Activity

平成27年08月06日

自衛隊部隊研修

いざ出発 陸上自衛隊幹部候補生学校へ


 朝7時25分に南福岡駅に集合した時には、曇り空でした。久留米に向かう途中から天気は回復していきました。久留米の陸上自衛隊幹部候補生学校に到着しました。まず、幹部候補生学校の概要について説明を受けました。昭和16年に久留米第一陸軍予備士官学校以来の伝統があるようです。昭和19年の1月から8月までは小野田少尉が入校していたことでも有名です。昭和27年に警察予備隊総隊普通科学校として再開され、昭和29年から陸上自衛隊幹部候補生学校となりました。現在は年間1003名のが卒業しているそうです。幹部自衛官に必要な素質は使命感・実行力・責任感・品性・判断力・体力気力だと言われました。

幹部基礎看護師課程の卒業式を見学


 当日は、第10期幹部基礎看護師課程54名の卒業式でした。
私たちも講堂で卒業式を見学することが出来ました。まさに一糸乱れぬ行動とは、このようなものをいうのでしょう。実にきびきびとした動作で、一人一人が学校長から呼名されながら証書受け取っていました。「はい」と「ありがとうございました」という声が、はっきりと聞こえたのが印象的でした。
 その後、食堂で卒業記念会食を全校生徒と一緒に食べました。在校生は防衛大学校と大学卒業した幹部候補生ばかりです。意外と眼鏡をかけている学生が多いように感じます。訓話や送辞や答辞の後は、麦茶で乾杯をして定番の赤飯とエビフライの食事になりました。
 食事の後は慌ただしく雄健資料館にて、小野田少尉の軍刀や乃木大将の揮毫した額などを拝謁して参りました。
 それから、卒業生の御見送りという行事がありました。
暑い中、制服を着た全校生徒が直立不動で待機していたのには感動させられました。毎年卒業式を見ていますが、感動的な卒業式でした。九州には1台しかない90戦車を見たかったのですが、時間がなく次の目的地に向かいました。

航空自衛隊背振山分屯基地へ


 次の研修地は航空自衛隊背振山分屯基地でした。
山道を登りましたが、冬は降雪で大変だそうです。到着すると、出迎えていただいた松村基地司令に基地の概要を説明していただきました。ここは標高1000m以上ある山頂ですので、気温が地表と6℃違うそうです。
このような場所で、警戒管制レーダーで領空侵犯機などの警戒と要撃管制を行っていたのには驚きました。説明の後で、レーダー施設と通信管制室を特別に見学させていただくことができました。神経を使う仕事だと思います。皆さん本当にありがとうございました。基地内には役の行者の石像があり、基地を見守っているようでした。

 その後、施設の作業車両の見学をさせてもらいました。軽装甲機動車LAVと消防車、ブルドーザーの3台が並ぶと信号機のようです。さすがに走行してもらえませんでしたが、LAVには試乗させてもらいました。防弾チョッキの試着もさせてもらいましたが、装着するセラミック防弾板が結構重いのに驚きました。防空の要である分屯基地の皆さんに感謝しつつ下山していきました。

 このような研修の機会をいただいた自衛隊福岡地方協力本部の皆様に感謝いたします。