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	<title>福岡教育連盟</title>
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	<modified>2012-05-11T06:20:40Z</modified>
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		<title>新学習指導要領の理念をいかに具現化するか</title>
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		<summary>□基本理念を確認する　平成２１年度に告示された新しい高等学校学習指導要領が、本年度からの理数先行実施を皮切りに、来年度からの本格的な実施に向かっている。今回の改訂は、周知の通り、教育基本法や学校教育法...</summary>
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		<dc:subject>私たちの主張</dc:subject>
		<content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<strong>□基本理念を確認する</strong><br />
　平成２１年度に告示された新しい高等学校学習指導要領が、本年度からの理数先行実施を皮切りに、来年度からの本格的な実施に向かっている。今回の改訂は、周知の通り、教育基本法や学校教育法といった根本法の改正を踏まえた初の改正となっており、大規模な教育課程改革を目指すものである。<br />
　学校教育法改正における「基礎的な知識・技能の習得」「これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力等の育成」「主体的に取り組む態度を養うこと」といういわゆる「学力の三要素」の規定、教育基本法改正における「豊かな情操と道徳心を培うこと」「生命の尊重」「自然や環境の保全」「伝統と文化を尊重して、それらを育んできた我が国と郷土を愛するとともに他国を尊重して国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと」などの教育の目標への明記を踏まえ、新学習指導要領では「伝統と文化に関する教育や道徳教育の充実」「理数教育の充実」「体験活動の充実」「外国語教育の充実」「職業に関する教科・科目改善」等を図っている。<br />
<br />
<strong>□教科書はどう変わるのか</strong><br />
　平成２４年３月２７日、文部科学省は来年度から使用される高校教科書の検定結果を公表した。各報道機関が報じている通り、「脱ゆとり」路線が明確となった。新しい教科書の平均ページ数では全体で約１２％の増加となり、発展的な内容の学習範囲を制約する「歯止め」規定も消えた。学力差に伴い、「難」と「易」の両方向に向かっていること、及び「言語活動」を促す記述も各教科で増えている。今回の改訂で「義務教育段階での学習内容の確実な定着」を図ることや、「言語活動」の充実を図ることが明記されている観点から、評価できる内容である。また、伝統や文化の尊重も各教科で記述が増え、指導要領の理念が意識されている。しかしながら、国旗掲揚や国歌斉唱の義務づけを「強制」と表現した日本史Ａの教科書が合格いるなど、極めて不適切な部分もある。　<br />
<br />
<strong>□学力の格差にいかに対応するか</strong><br />
　今年度から、中学校は新学習指導要領に基づく教育課程の完全実施となる。<br />
　小学校では昨年から実施しているが、ベネッセコーポレーションのデータでは、すでに１学期末に年間指導計画からかなりの進度の遅れが出ているという。教科にもよるが、理由としては「学習内容や教科書の分量が多い」とともに「児童間の学力差が大きい」の割合が比較的大きい。また、その対応として、約７割の教員が「授業の進度を速めたい」と答えており、学力の二極分化が進むことが危惧される。（小学校新教育課程に関する調査２０１１）中学校においても二極分化がさらに加速する恐れがあり、その中学生が多様化した高等学校に入学してくるわけである。すでに義務教育段階の学習内容の補充にかなりのエネルギーを注いでいる学校もある。教育行政、学校経営、個々の教師のチーム力を結集させて、適正な教員配置、学校ごとの学習目標の基準化そして評価の体系化、スクールポリシーの明確化といった一体となった取り組みが求められる。一方で、いわゆる進学校においても受験に特化されるあまり受験科目以外の内容がおろそかになることがあってはならない。土台としての道徳教育、公のために尽くす人間教育が常に問われなければならず、秋入学、高大接続の健闘と併せて真のリーダー育成のための取り組みが必要だ。全面実施までに計画的に準備を進めることが必要である。<br />
<br />
<strong>□理念の実践のために</strong><br />
　「伝統・文化の尊重」、「道徳教育の充実」を実際に教室の中で実施するかという段階になると、体系化し、実際に生徒に伝えることは容易ではない。「道徳教育の教科化」に関しては検討すべき事柄であるが、現時点では教育活動全体、そして各教科の中で行われることになる。<br />
　育鵬社より、「１３歳からの道徳の教科書」（道徳教育をすすめる有識者の会・編）が出版された。中学校の学習指導要領に基づいた編集がなされており、日本の伝統と文化を重視し、人物の生き方を通して、生き方の「型（モデル）」を求めていくことをねらいとしている。大人が読んでも感動する話が数多く収められており、高校生にも適したテキストである。まず、教師自身が読み、日頃の指導のために活用したいところである。<br />
　また、東京都では、日本人としての自覚を高めるために平成２４年度より都立高校生に日本史を必須化しており、「江戸から東京へ」という独自教科書を作り、本年度入学する生徒全員に配布をすることとしている。いずれも新学習指導要領の理念の具現化の趣旨に沿ったものであり、教師一人一人の意識の向上を図るための思い切った施策が国や自治体にも望まれる。<br />
　福岡教育連盟では、日本の伝統・文化の伝承者として、また専門教科指導のプロとして研修に励み、実践者たる覚悟を持って新学習指導要領の理念の研究とその具現化に取り組んでいく所存である。]]></content>
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		<title>就任挨拶　第十五代執行委員長　矢ヶ部大輔</title>
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		<issued>2012-04-10T14:59:15+09:00</issued>
		<modified>2012-04-10T05:59:15Z</modified>
		<summary>　平成二十四年二月に行われた役員選挙にてご信任いただき、第十五代執行委員長に就任いたしました。新高教組から福岡教育連盟へ、そして創立四十周年を迎えた今、草創期の先輩方から脈々と受け継がれた教育の正常化...</summary>
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		</author>
		<dc:subject>執行委員長挨拶</dc:subject>
		<content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<img src="http://www.fenet.or.jp/img/img133_file.jpg" width="100" height="140" alt="矢ヶ部5x7.jpg" class="pict" /><br />
　平成二十四年二月に行われた役員選挙にてご信任いただき、第十五代執行委員長に就任いたしました。新高教組から福岡教育連盟へ、そして創立四十周年を迎えた今、草創期の先輩方から脈々と受け継がれた教育の正常化への取り組みをさらに発展するべく誠心誠意尽力していく所存です。本年度の事務局の体制として吉武勲副執行委員長（嘉穂東高校）が加わりました。三年目となる寺本真一事務局長ともども引き続き宜しくお願いします。<br />
　国内外の状況が激動する中、副島賢三第十四代執行委員長のもと、戦後教育の根本課題の克服、誇りある自立国家となるための人間教育という視点から、わが連盟の理念を今一度探究、整理し、次の十年間への展望が描かれました。これらを引き継ぎ、今後その理念を連盟員間でより広く、深く共有し、教育実践力の向上へとつなげていくことが達に課された使命であると考えます。<br />
　さて、平成十八年に教育基本法が改正され、「豊かな情操と道徳心」「公共の精神」「伝統と文化の尊重」「我が国と郷土を愛する態度」などを育成することが目標の中で明確にされ、かねてから私達が重視してきた理念が大きな柱となって、新学習指導要領の中でも具体的に述べられ、実施段階となっていきます。昨年度改訂した「福岡教育連盟が考える日本の教育」（第四十一回定期大会で最終提案の予定）の中でも「人間と教育観」「『いのち』と死生観」「自然観」「家庭・地域・社会観」「国家観」「人類の一員として」という項目に分けて私達の教育理念を示しています。新学習指導要領のねらいと併せてこれらの理念を如何に日頃の教育実践の中に練り込んでいくかが大きな課題であります。<br />
　他方、学校現場は、ますます多忙化がすすんでいます。基礎学力が身につかない状況で入学した生徒への学習指導、生徒指導、また保護者の対応、定員割れ解消のための特色化及び広報活動等、教員の本来的業務に加え、発生した問題に対する事後対応という「ディフェンス型」の業務も増えています。学校組織の内部では、新たな職の導入に伴い、より組織化された効率的な運営が求められていますが、未だ移行段階であり、リーダーシップ、チーム力の向上に関する課題や、一部の教員への過重な負担も解消されているとは言いがたい面もあります。また、教師集団の個人主義の浸透、年齢構成のアンバランスといった組織構造の変化が進む中、学校文化や教師力の若手教師への継承も大きな課題です。<br />
　このような状況の中、「国家百年の大計」である生徒を中心に据えた教育の充実のためには、国や県の教育施策や今後の方向性に注視しつつ、大局を見据え、絶えず検証しながら理念に根ざした実践に取り組む姿勢が一人一人に求められてきます。言い換えれば、組織内の「連携」（教育正常化の意識の共有）をもとに一人一人の「自立」（内なる教育正常化）を確立していくことが必要であると考えます。事態を打開するのは福岡教育連盟の教師一人一人であるということです。<br />
　本年度の活動スローガンを「至誠・実践」としました。「至誠」には二つの意味を込めています。一つは、私達が今、正常な教育活動に打ち込める状況を作っていただいた先輩方への報恩・感謝、もう一つは組織内外と連携した誠実な組織運営です。これが土台です。「実践」についてはこれまで述べたことに加え、活動理念である「十ヶ年活動計画の大綱」組織・活動ビジョンを具現化するための行動計画策定にも併せて取り組みます。さらには義務制教職員へも志の和を拡げていきます。<br />
　現在、中教審において第二期教育振興基本計画の策定に向けて議論が行われており、今後の目指すべき教育の姿が具体的な施策となって提示されることになります。福岡教育連盟は教育の正常化を目指す良識ある教職員団体として、現場主義の立場から今後のあるべき教育の姿を具体的に描き、行動してまいります。<br />
　最後になりますが、執行部一同、「すべての子どもをわが子として」というスローガンに込められた、親が子に対して抱く「無償の愛」を活動の原点として、「誇りある日本の再生」のために一丸となって取り組んでまいります。先輩諸氏と関係の皆様方のご指導、ご鞭撻をお願い申し上げ、就任の挨拶とさせていただきます。　]]></content>
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		<title>教育に責任ある社会へ〜家庭を核に教育を再生させる仕組みへ〜</title>
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		<issued>2012-03-11T14:51:27+09:00</issued>
		<modified>2012-03-11T05:51:27Z</modified>
		<summary>　現在、中央教育審議会（中教審）では、第二期教育振興基本計画の策定に向けて文部科学大臣から諮問を受けている。教育振興基本計画とは、教育基本法第１７条第１項に基づき、同法の理念の実現と教育再生への道筋を...</summary>
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		<dc:subject>私たちの主張</dc:subject>
		<content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[　現在、中央教育審議会（中教審）では、第二期教育振興基本計画の策定に向けて文部科学大臣から諮問を受けている。教育振興基本計画とは、教育基本法第１７条第１項に基づき、同法の理念の実現と教育再生への道筋を明確にする旨、平成２０年に策定された。現計画は、２０年度から２４年度までと区切っているが、「今後１０年間を通じて目指すべき教育の姿」として、「義務教育修了までに、すべての子どもに、自立して社会で生きていく基礎を育てる」と掲げ、「すべての子どもが、自立して社会で生き、個人として豊かな人生を送ることができるよう、その基礎となる力を育てるとともに、国家及び社会の形成者として必要な基本的資質を養う」と記載している。<br />
　今年度後期の中央交渉では、教育振興基本計画を含め、この今後の教育行政の方向性に関して、「初等中等教育、特に小学校、中学校において、上級学校に進学する際の規準を数値化し、基礎学力の保証を図る」よう要望した。これは、県内外の高等学校の現状、特に所謂「指導困難校」と言われる学校の、例えばアルファベットが書けない、四則計算ができない等の基礎学力不足の問題や、就学を継続することが困難な家庭の厳しい経済状況等に鑑み、生徒が今後、精神的にも、経済的にも自立を図り、貧困の再生産の連鎖に楔を打ちたいとの思いに他ならない。<br />
　この件は教師の多忙との関わりもある。平成１８年に約４０年振りに実施された教員勤務実態調査により、前回の昭和４１年度に比べ「事務的な業務」「生徒指導等」「補習・部活動等」の時間が特に増加していることが明らかになった。これは「多忙」の原因が、事務作業のみならず、生徒指導や補習（教科指導）であることを明確にしており、多忙の抜本解決に向け初等中等教育（小学校〜高校）のそれぞれの段階における教育成果が保証されていなければならない。<br />
　併せて、今回の交渉では、教育基本法同条第２項「及び幼児と親に対する取り組みを強化し、家庭教育力の向上を図ること」に関しても更に要望を行った。前述の「教育困難校」では、一般に我が子に対して無関心な親が多いとされている。これは、「子を想う」という親本来の基本的な感情に欠けた親が、子の健全な成長にマイナスの要因となるのだという当然の証左である。明星大学の高橋史朗教授は最近の子供達の共通点として共感性と自制心の欠如を挙げている。共感性の欠如の根本原因は、家庭における愛着や親との一体感の欠落であり、親の慈愛（母性愛）により育つもの、一方の自制心は、秩序やルール、規範意識を教える義愛（父性愛）によって育つという。いじめや虐待、更には凶悪事件等の心理的背景は、胎児期や乳幼児期にあるとして、脳科学の知見に基づき、子供の脳の発達段階に応じて、親がどう関わるべきかを伝えていかなければならないと主張されている。また近年の発達障害の子供の増加についても、早期発見による予防が可能だとも言われる。現在、高橋先生は親学推進協会理事長として「親学」を推進してある。隣県の熊本県は議連を誕生させ先進県となっているが、これが国民運動として全国に展開されていかなければならない。<br />
　かつて子育ては大家族や地域社会に支えられていたが、核家族化の進展や地域の連携の希薄化により、子育てを一人で抱えるシングルマザー（ファーザー）も珍しくない。親子関係の希薄さは、全て子供の心身の発達に悪影響を及ぼすことになる。かつて我が国では、自分が食べなくても子供には食べさせるといった子育て文化があった。親の子供への「無償の愛」である。戦後教育により、利己主義の意識が浸透し、「親は親、子は子」として、子供を放っておいて自分は好きなことをするといった文化とも言えない文化になっていないか。<br />
　さて、このように教育への責任が十分に果たせていないことが更なる困難を生み出すことになるのだが、国民の教育への責任は何処にあるか。教育基本法第１０条には、「父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有するものであって」と教育の第一義的責任を家庭に置く。同条第２項では、「国及び地方公共団体は、家庭教育の自主性を尊重しつつ、保護者に対する学習の機会及び情報の提供その他の家庭教育を支援するために必要な施策を講ずるよう努めなければならない」とする。更に第１３条は、学校、家庭及び地域住民等の相互の連携・協力を謳っている。家庭の自助力を核に学校、地域、行政が連携して支える仕組みを目指している。しかし、真の連携が図られなければ、無責任になりかねない。<br />
　東日本大震災から１年。私達は家族や共同体の絆の大切さを認識した。国民の意識は次第に変わりつつある。昨年、電通総研が「震災で目覚めた“利他的遺伝子”」として意識調査の結果をまとめたレポートを発表した。その中で、これからの日本を支える「意識・ライフスタイル・社会システム」の変化予測のうち、短期的意識・行動の変化として、「自分第一主義から、家族回帰へ」「当たり前から、ありがたみ・感謝へ」「他人への依存から、主体・自律へ」と挙げている。<br />
　「学は人たる所以を学ぶなり」（吉田松陰）とあるように、「なぜ勉強しなければならないか」の答えは、人として社会の中にあって社会に役立つためであり、そのためには社会に必要な知識や技術や徳性（人間性）を身につける必要がある。何も子供だけにやりなさいと言うのではなしに、実践躬行、大人がまずは次代につながる子供への教育活動を着実に行っていくことである。「共同責任」として逃げることなく、各人が果たすべき役割を十二分に果たすことである。基本は利他の愛、無償の愛と言えよう。「すべての子どもをわが子として」の精神が今こそ求められている。]]></content>
	</entry>
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		<title>部活動指導と人間教育</title>
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		<issued>2012-02-04T14:49:44+09:00</issued>
		<modified>2012-02-04T05:49:44Z</modified>
		<summary>福岡教育連盟OBで元直方高等学校校長の山内則季先生がご自身の部活動指導（バレーボール）の理念と実践をまとめた著作「燃えよ、挑め、磨け」をこの程自費出版された。この著作には部活動指導のみならず、人間教育の...</summary>
		<author>
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		<dc:subject>私たちの主張</dc:subject>
		<content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[福岡教育連盟OBで元直方高等学校校長の山内則季先生がご自身の部活動指導（バレーボール）の理念と実践をまとめた著作「燃えよ、挑め、磨け」をこの程自費出版された。この著作には部活動指導のみならず、人間教育の理念に基づく実践、管理職としての学校運営の在り方、人生を変えた師との出会い等、全ての教師にとって学ぶ点が多い。今月号の主張では、その内容を紹介しつつ、今日の部活動指導の在り方を改めて考えてみたい。<br />
<br />
■「七戒」に見る人間教育の視点<br />
<br />
山内先生は「明確な目標」、「情熱」こそがすべての指導の出発点であると述べられている。輝かしい実績（全国大会二十回出場、うち優勝一回・準優勝四回）を残されている先生だが、まだ若い頃、次のような「部訓」（七戒）を掲げられたことが出発点であった。<br />
<br />
一、声は戦力である。<br />
二、学問に王道なしスポーツに妥協なし。<br />
三、良きスポーツマンは良き学生であれ。<br />
四、自分の苦しみに打ち勝て！常にファイトを持て。<br />
五、チームに迷惑をかけるな！人一倍努力せよ。<br />
六、礼儀を重んじ責任感の強い人間になれ。<br />
七、動作は敏速に常に駆け足かけ声を。<br />
<br />
目標を掲げることはあらゆる場面で教師が行っていることであろう。問題はいかに浸透させるかである。山内先生は練習の前後に、この「七戒」を言わせ、「目標とは何か」を徹底して考えさせたという。「人間はスポーツを辞めたとき、社会に出た時が勝負である」との信念の下、スポーツを通して徳目（責任、協力、努力、忍耐、思いやり、愛校心など）をしっかり教えられた。もちろん、厳しい勝負を制するための技術指導も行われるわけだが、この不易ともいえる人間教育の視点は、教え子に受け継がれ、人生の「普遍的道しるべ」となる。現在もこの部訓は部室に掲げられているという。<br />
<br />
■文武両道と「公立学校」としての本分<br />
<br />
部員の指導は練習以外でも徹底している。私学では生徒募集という経営の視点で部活動強化を掲げている学校もあるが、公立学校は部活動のみに専念する訳にはいかない。先生は、決してバレー優先の姿勢はとらず、定期考査後に試合があっても、完全休止して勉強に専念させ、欠点をとった部員は試合に連れて行かずに学校で居残り勉強をさせたということである。校務も担任、学年主任、校務運営委員等をしながら、指導に打ち込まれ、学校組織の一員としての使命感を常に持ち続けておられたのである。<br />
<br />
■「信頼」に基づく人間関係<br />
<br />
強いチームの監督に共通することだが、学校やチーム、周囲の方々との信頼関係をとても大切にされている。バレーボール関係のネットワークはもとより、スカウトに出向かれる中学校の指導者や保護者、同僚の顧問の先生、また、裏方であるが休日の練習でお世話になる警備員の方々等、部が強くなった後でも、謙虚に、誠実に対応されている。すべては生徒のためである。信頼に基づく人間関係を築くための組織マネジメント力も指導者、リーダーの必須条件であるということを学ぶことができる。<br />
<br />
■教育正常化の視点<br />
<br />
この本の中には、先生が書かれた寄稿文や弔辞も収められている。その中で直方高校第二十代校長の松尾英二先生（故人）の追想録への寄稿文、第二十四代校長亀谷陽三先生（故人）への弔辞文を読むと、当時の福岡県の教育界の状況がよくわかる。昭和四十年代は校長着任拒否闘争の真っ只中であった。以前から高教組に疑問を持たれていた山内先生は、毅然たる態度で学校経営に打ち込まれた松尾校長に感銘を受け、高教組を脱退される。また、亀谷校長の下、学年主任として直方高校に全員課外を導入された。高教組がまだ「全員強制課外反対」を唱えている頃である。教師として、その後管理職として、私達のスローガン「すべての子どもをわが子として」を真の意味で実践されたのである。<br />
<br />
■今、学ぶべきこと<br />
<br />
現在、学校現場は様々な教育課題を抱えている。学校に対する期待が今ほど高まっている時代もない。しかし、どんなに時代が変わっても現場の教師にとって「不易」の部分は変わらない。あらゆる教育活動における「道徳教育」の重視、そして自らの信念を貫き、それを受け継ぐ「人材」を残すこと。この点を読後、強く感じたところである。<br />
<br />
福岡教育連盟は、山内先生の志を継承し、情熱と使命感をもった教師の集団であり続けたい。<br />
<br />
<br />
<img src="http://www.fenet.or.jp/img/img132_file.jpg" width="542" height="788" alt="山内先生著書改" class="pict" /><br />
 『燃えよ、挑め、磨け』山内則季著　　頒布価格１，０００円<br />
※購入希望の方は福岡教育連盟本部（092-631-2901）までご連絡下さい。]]></content>
	</entry>
	<entry>
		<title>新学習指導要領（理数教育）の課題と教師に求められる力量</title>
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		<issued>2012-02-01T15:47:37+09:00</issued>
		<modified>2012-02-01T06:47:37Z</modified>
		<summary>◇理数教育の充実と教師側の問題理数教育の充実が叫ばれている。ここ数年、学校現場では、生徒が「勉強しなくなった」「計算力が落ちた」など、学習意欲や学力が低下しているといったことをよく耳にする。実際、全国...</summary>
		<author>
			<name>fenet</name>
		</author>
		<dc:subject>私たちの主張</dc:subject>
		<content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[◇理数教育の充実と教師側の問題<br />
<br />
理数教育の充実が叫ばれている。ここ数年、学校現場では、生徒が「勉強しなくなった」「計算力が落ちた」など、学習意欲や学力が低下しているといったことをよく耳にする。実際、全国のデータ等を見ると、ボリュームゾーンである中間層の勉強時間が、平成２年当時と比べると大きく減少している。 しかし、学校現場では生徒の理数に対する興味・関心のの度合いは決して変化していないと感じる場面も多々ある。 生徒の質の変化だけにに原因を求めるのではなく、教師側の方法論にこそ解決の道筋を見つけるべきだろう。その意味でも、今回の新学習指導要領の内容には、我々教師が考えなければならない課題が多く含まれており、従来の指導方法を打破し、真の思考力、判断力、表現力などの人間力を培うヒントが明確に示されている。<br />
<br />
◇数学的活動と課題学習<br />
<br />
数学の新学習指導要領には、「数学的活動」「課題学習」が大きく打ち出されている。「数学的活動」は、身近な事象との関連を深める力、自らの思考過程を振り返って発展的に考察し表現する力、さらには身に付けた数学的知識の意味を身近な事象に戻して活用する力を養うための活動と言い換えることができる。これらは、学習指導要領の目指す思考力、判断力、表現力を培う上で、日々の授業の中で積極的に取り入れるべきものである。実際は、授業の進度や大学入試等へ対応を意識して、一方向的な講義形式の授業形態となり、内容的にも「入試に出題されるか否か」、「これはよく出題されるから」という視点で授業が組み立てられる傾向がある。しかし、授業の工夫次第では、学習内容の基礎・基本の定着や入試問題の演習に取り組む場合でも、「数学的活動」を取り入れることも可能である。そのような工夫を常日頃行い、生徒の興味・関心を引き出すことに長けた力量のある教師にとっては、「数学的活動」は今更の感もあるだろう。この機会に、再度、私達教師が自らの授業実践を振り返り、真正面から取り組むべき課題であると考える。<br />
<br />
加えて、「課題学習」についても、生徒の数学（理数）への興味・関心を掻き立てるためにも是非取り入れるべきだろう。例えば、数学にまつわる歴史（数学史）を授業で取り上げることは大変有効である。歴史を遡れば、日本人の数学的素養は、世界的にも高いレベルに達しており、江戸時代には、庶民の生活の中にも娯楽として数学が身近にあった。数学に関わる偉人を挙げれば、算聖と崇められた和算の関孝和、日本近代数学の金字塔を打ち立てた高木貞治、フェルマーの最終定理の解決に大きく関わった谷山豊、志村五郎などの数学者・肖るべき偉人にまつわる話題が豊富にある。是非、毎回の授業時間の中で、短時間でも取り上げる等、活用すべきである。<br />
<br />
◇理科３科目履修は妥当である<br />
<br />
理科については、今回の指導要領の改訂に伴い、理科３科目を履修することとなった。そもそも理科は、便宜上、物理・化学・生物・地学という分野に分かれているが、すべてを学習することが理想であることは間違いない。我が国は、科学技術立国であると同時に、豊かな自然に恵まれている。そして、この度の大震災の地震と津波などからもわかるように、地震国でもある為、地学を含めた科学リテラシーの育成が必要である。３科目履修の問題は、主にカリキュラム編成上の問題である。設定できる単位数には限りがあり、理科３科目の導入は、現行カリキュラムを基準とすると他教科の単位数への影響が大きい。週当たりの時間設定３０時間の枠をどう変えるか、生徒の進路希望の状況にどう対応するかなどの様々な課題を総合的に考えて、教科の時間数を設定することとなり、大幅な変更を余儀なくされる。結果的には、「時間数を減らされた」と感じる教科が出てくるもある。しかし、関係する教科だけでなく、すべての教科で、現行のカリキュラムの内容、指導方法が適切なのか、また生徒に適合しているのかを再度白紙に戻して検証してみる必要が大いにあるだろう。<br />
<br />
◇試される教師の力量<br />
<br />
今回改訂された学習指導要領の内容は、「道徳教育」、「言語活動の充実」など、人間教育の視点で教育活動を充実する上で、「当たり前」のものが多く含まれている。つまり、その「当たり前」のことが、これまで適切に実施できてこなかったという認識が基盤になっているのである。この「当たり前」を実践するには、教師の力量が試されているといえよう。<br />
<br />
新学習指導要領の理数教育についての課題が二つある。１つ目は、これまでの教授方法から根本的な脱却である。現行のカリキュラムの枠組みで新学習指導要領の内容のみ移行しようとすると、様々な問題点に突き当たる。消極的な改善を図るのではなく、本来の趣旨に立ちかえり、指導方法の積極的な改善を図らなければならない。２つ目は、学力観に関わる。学力は、単に知識を増やせば上がるという観点ではなく、その教科で学習したことが生涯に渡り生きたものとなるために、特定の教科によらない、学ぶための土台とも言える人間的な力を身に付けることが必要だという点である。教科の中での言語活動や道徳教育は、そのためのものである。むろん、これらの課題解決には、教員の力量、資質の向上を図ることが必要であることは言うまでもない。福岡教育連盟は生徒の学力保証に責任を持ち、実践力を備えた教師集団として、これからも研修に取り組んでいく所存である。]]></content>
	</entry>
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		<title>平成２４年 「年頭所感」　　執行委員長 　副島　賢三</title>
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		<issued>2012-01-01T15:06:35+09:00</issued>
		<modified>2012-01-01T06:06:35Z</modified>
		<summary>平成２４年の年頭にあたり、謹んで新春のお慶びを申し上げます。昨年、３月１１日の東日本大震災は、我が国に多大な被害をもたらしましたが、この惨事は私達日本人に多くの覚醒ももたらしました。日本人が本来持つ互...</summary>
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		<dc:subject>執行委員長挨拶</dc:subject>
		<content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[平成２４年の年頭にあたり、謹んで新春のお慶びを申し上げます。<br />
<br />
昨年、３月１１日の東日本大震災は、我が国に多大な被害をもたらしましたが、この惨事は私達日本人に多くの覚醒ももたらしました。日本人が本来持つ互譲互助や人間尊重の精神に目覚め、自らの出来ることは何かを追求する契機を授かりました。その意味では、女子サッカーワールドカップにて、「なでしこジャパン」が世界一になり、私達に明るい話題を提供してくれたことも、選手達の行動で示した答えだったように思います。<br />
<br />
さて、弘安4年(1281)、元軍再襲来(弘安の役)の際、亀山上皇（第９０代亀山天皇）が、捨身のご決意で伊勢神宮に敵国降伏を折願されました。その故事を記念して､明治３７年（1904)、上皇像が、現在の福岡県庁前の東公園に建立されました｡ そして、弘安の役730年の節目に当たる昨年、その原型の木彫像が筥崎宮（田村靖邦宮司）の境内に新築された奉安殿に納められました。厳しい表情は国難を憂えた上皇を表現しているといいます。この際、詠まれた歌の一つを紹介します。<br />
<br />
「世のために身をば惜しまぬ心ともあらぶる神はてらしみるらむ」<br />
（世の為には身をも惜しまぬ私の心を、激しい霊力のある神々は、必ずや見守ってくださるに違いない。）<br />
<br />
この元寇、黒船来航、そして先の大戦に続く日本の歴史上の第四の国難は、「戦後国家的な自立心を失い迷走する日本及び日本国民」といわれますが、この「第四の国難」は、今回の大震災後の私達日本人が、改めて、克服すべき課題として大きく浮上してきているように思えます。震災復興とともに、外交、安全保障、経済、財政の危機を迎えています。今年こそ、危機に正面から取り組む年とならねばなりません。そのためには、治世者のみならず、全ての国民がそれぞれの立場から、我が国の国際社会において果たすべき役割を自覚し、誇りある真の独立国家建設を目指し、一人一人が認識を新たに責任ある行動をとらねばなりません。特に、私達教師は、皇室を中心として培われた長い歴史、伝統、文化の継承者として、「国づくりは人づくり」であり、正しい教育が最大の国益につながるものであるという認識を持ち、次代の子供達に大切な思いを伝えていかなければなりません。<br />
<br />
福岡教育連盟では、２月初めに「わが組織４０年の歴史が問いかけるもの〜新たなる教育正常化の実践に向けて〜」の大会テーマのもと、研修大会を実施し、全体会講演では、「Switch〜志が遺伝子をONにする〜」という演題で千葉大学名誉教授の村上和雄先生を講師としてお招きし、有意義なお話を拝聴します。また、「福岡教育連盟創立四十周年記念誌」を披露するとともに、「福岡教育連盟が考える日本の教育」「あるべき教師像」の改訂版の提案を行い、教育及び教師の在り方について研究した成果を発表します。テーマにもありますように、学校教育を担う私たち教師が、４０年の歴史を再度振り返り、教育正常化につながる実践に励んで行きたいと思います。<br />
<br />
福岡教育連盟は、昨年の創立四十年記念式典を一つの節目として、これからも組織の充実、発展を更に図り、わが国の悠久の歴史、そして組織の経験を縦糸に、真の教育再興を願う連盟の先生方や教育を良くしたい日本を良くしたいと願う同志の皆様との絆を横糸に活動を行い、今年が龍の如く飛翔の年となるよう尽力して参ります。最後に、皆様にとって今年一年が、実り多き年となりますよう、心より祈念いたします。 ]]></content>
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		<title>平成２３年度研修大会のご案内</title>
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		<issued>2011-12-20T16:32:00+09:00</issued>
		<modified>2011-12-20T07:32:00Z</modified>
		<summary> (１）日時　  平成24年２月５日（日）13:30受付開始　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 14:00開会　16:50閉会予定（２）会場　  福岡リーセントホテル （３）大会テーマ　「わが組織４０年の歴史が問いかける...</summary>
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		<dc:subject>私たちの活動->研修大会</dc:subject>
		<content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[ (１）日時　  平成24年２月５日（日）13:30受付開始<br />
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 14:00開会　16:50閉会予定<br />
<br />
（２）会場　  福岡リーセントホテル <br />
<br />
（３）大会テーマ　「わが組織４０年の歴史が問いかけるもの」<br />
                 　　　　　　　　　　 〜新たなる教育正常化の実践に向けて〜<br />
<br />
（４）内容 　  �創立40周年記念誌披露<br />
　　　     　   　　 �「福岡教育連盟が考える日本の教育」等、改訂版提案<br />
　　　　　　　 �講演会<br />
<br />
（５）講演　　演題　「Switch〜志が遺伝子をONにする〜」<br />
　　　　　　　 講師　 村上 和雄 先生（筑波大学名誉教授）<br />
<br />
<img src="http://www.fenet.or.jp/img/img130_murakamip.jpg" width="450" height="700" alt="murakami" class="pict" /><br />
<br />
※連盟員対象の部内研修です。<br />
※一般の方の参加については、「連盟友の会」の会員の方が対象となります。]]></content>
	</entry>
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		<title>第３８回福岡県父母と教師の教育交流大会執行委員長挨拶</title>
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		<issued>2011-12-01T13:57:35+09:00</issued>
		<modified>2011-12-01T04:57:35Z</modified>
		<summary>先日、ブータンの国王陛下、国王妃殿下が国賓として来日され、３月１１日の東日本大震災の被災地の一つである福島県相馬市に追悼と激励のため訪問をされた。ブータンは常に中国の脅威に接する国だが、我が国と同じく...</summary>
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		<dc:subject>執行委員長挨拶</dc:subject>
		<content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[先日、ブータンの国王陛下、国王妃殿下が国賓として来日され、３月１１日の東日本大震災の被災地の一つである福島県相馬市に追悼と激励のため訪問をされた。ブータンは常に中国の脅威に接する国だが、我が国と同じく立憲君主国であり、大変な親日国である。今回の震災でもいち早く被災地支援に名乗りを上げ、国の経済規模では考えられないほどの義援金を支出いただいた。国王は、被災地の小学生に対して、「皆さんは龍を見たことがありますか？私たちは『人格』という名の『龍』を、一人ひとりの心のなかに持っています。龍は『経験』を食べて大きくなります。どうか自分の龍を大きく素晴らしく育てていってください」という大変素晴らしい励ましのメッセージを残された。震災を免れた私ども福岡県も、他の例に漏れず少子化や産業構造の変化等の波が日々の生活を少しずつ変えております。しかし、どんな時代になっても「人材育成」、つまり教育こそが大事であり、心根が優しく逞しい精神をもつ人格まさに「龍」が心にしっかりと備わった有為な人材を育てていくことこそ、日本再興の基である。<br />
<br />
本日の大会テーマは、「日本再興を教育から」である。私達に出来ることは、対処療法ではなく、子供対策という他者改善でもなく、やはり「大人が変われば子供は変わる」「子は親の鏡」とあるように、大人一人一人が、「主体変容」を行って、誇りと自信をもって生きていくことではないだろうか。それが、子供達にとって大きな教育力となるのではないだろうか。私達が誇りと自信の拠り所とすべきものは、二つあると考える。<br />
<br />
一つは、我が国の皇室を中心とした悠久の歴史、伝統、文化を次代につなぐという「仕事」である。現代に生きる私達大人がまず、今日の平穏な日々が、実は自分の先祖をはじめ、先人達の努力と多くの犠牲と献身の上に成り立っていることを忘れないこと、この美しい歴史を正しく理解し、心からの感謝と共に誇りに思うこと、そしてそれが、子供達が自信と誇りをもって生きていくことにつながるのだと認識することである。子供達の学力、体力、自尊心、規範意識等々の向上も常に問題となりますが、要するに「やる気」の源泉は、例えば、歴史上の偉人への尊敬とか、その偉人に対して敬意を寄せる大人への敬慕であり、自分の生き方のモデルを求める心から、真のモチベーションは発揮されるものだと考える。<br />
<br />
二つ目は、子供達に大人の姿を見せるということである。ちなみに、教育の教の字は、父が自らの生き方をわが子に見せ、子は父の姿から生き方を学ぶことを表している。一方、育は子供に食べ物を与えてこれを養い育てる事を表している。それぞれ教は厳しく責任をもって伝える父親の仕事を、育は優しさや愛情に根ざした母親の仕事を表している。この愛情と使命感は教師の眼目でもあるが、教育は親の子に対する本能的な行為であることがわかる。大人がお手本となり、責任感と公共心をもって、子供とともに正しい「人の道」を追求して、人作り、国づくりを行っていくことが、私達の誇りの拠り所となると考える。<br />
<br />
今回の大会サブテーマを、本日の講師である野口健さんのご著書から「『確かに生きる力』を培う」とした。どんな時代や社会になっても、臨機応変に判断し、生き抜く知恵と行動力や表現力をもった人材の育成、つまり、これまで学習指導要領が示してきた「生きる力」の育成という教育目標は、震災後、互譲互助等の精神をもって対応する力など本来の日本人らしさを見直すことで、新たな意義と説得力を獲得しつつある。<br />
<br />
改めて、「確かに生きる力」とは、民族の美しい歴史としての縦軸と、時代の危機を共有し、同胞とともに生きる絆という横軸の交わる点を立ち位置として、現場の危機を見ては行動せずにはいられない「知行合一」の力であると考える。<br />
　<br />
私達は、今、不確かな時代だからこそ、歴史に学び、共同体の役割の復活をめざして、確かに生きることが求められているのではないか。国内外の情勢を見ても、私達は時代の岐路に立っていることは確かである。しっかりと私達大人が踏ん張るときである。<br />
　]]></content>
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		<title>四十年の歴史が問いかけるもの　〜新たな教育正常化に向けて〜</title>
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		<issued>2011-11-25T11:03:25+09:00</issued>
		<modified>2011-11-25T02:03:25Z</modified>
		<summary>福岡教育連盟は、福岡県高等学校新教職員組合として、昭和47年10月21日に結成大会を開催し、教育正常化の活動を開始した。以来四十年目を迎える今、教育本然の姿と教師本来の志を取り戻す闘いに挑まれた諸先輩方のご...</summary>
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		<dc:subject>私たちの主張</dc:subject>
		<content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[福岡教育連盟は、福岡県高等学校新教職員組合として、昭和47年10月21日に結成大会を開催し、教育正常化の活動を開始した。以来四十年目を迎える今、教育本然の姿と教師本来の志を取り戻す闘いに挑まれた諸先輩方のご労苦に感謝を申し上げるとともに、組織の内外の歴史に光を当て、新たな教育正常化に向けての決意を記したい。<br />
<br />
<h4>□この十年間を概観して</h4><br />
教育正常化の視点で、この10年間の国規模の変化を振りかえると、最大の功績は戦後レジームからの脱却を謳った安倍政権における六十年ぶりの教育基本法と教育三法の改正である。日教組などの執拗な反対運動の中、法改正がなったのも、当時政権を担当した方々や、日本会議など国家解体に対して危機感を抱いた多くの人々の尽力があったためである。福岡教育連盟も、直接文科大臣に意見を表明するなど少なからず法の改正に関わってきた。その後、この法改正を契機に、綱領の改訂を行い、教育正常化の団体であることと日本の歴史伝統文化の尊重を明確に打ち出し、県内外の諸団体との連携を深めてきた。そして、これまでの私達の教育正常化に対する姿勢とその成果に対する期待の声を全国から頂戴してきたところである。昨年、埼玉県で教育正常化を旨として結成された「教育者ネットワーク埼玉」の先生方との交流も進行中である。<br />
<br />
<h4>□教育正常化は未だ終わらず</h4><br />
しかしながら、教育を取り巻く事態はいよいよ深刻である。政権交代により、日教組を支持基盤に持つ政権が誕生し、今回の野田内閣では、日教組本部の中枢にいた輿石東氏が政権与党の幹事長となり、文科大臣政務官には福岡県教職員組合出身で、日教組本部の専従であった神本美恵子氏が就任するなど、日教組の影響力は以前に増して高まっている。反国家、反戦、反権力といった考えを教育現場に浸透させていったのは、まさに日教組や全教といった教職員団体である。反日思想は反愛国心や国旗・国歌反対に、反戦思想は反自衛隊に、反権力思想は道徳の排除や反秩序、更に反エリート教育につながっている。微に入り細に入り、偏向教育を子供達に行ってきた結果、我が国を誇りに思わない子供達や自らに自信がもてない人間を生みだした。さらに「ゆとり教育」を推進して基礎学力の低下を招き、道徳の衰退によって国家弱体化を図ってきた。加えて、反日組織や反日運動家、多くのマスコミ等がこの運動に荷担している。教育基本法改正や全国学力調査への反対運動、、朝鮮学校の授業料無償化推進、今回の中学校の歴史、公民の教科書採択等でも、強固な協力体制のもと彼らの運動が展開されている。これら一つ一つを見ても、教育正常化は未だに終わっていないのだ。<br />
<br />
<h4>□これからの10年へ</h4><br />
これまでの福岡教育連盟・新高教組の活動を振り返り、新たな教育正常化に向けて、行政の施策に対するより具体的なメッセージの発信と、明確な行動計画の策定を行わなければならない。例えば、麻生前県政のもと推進された教育力向上福岡県民運動は、学校教育を真正面から取り上げ、本県教育の基本的な方向性を示した。本県民運動が名実ともに、全ての県民によって共有され、学校教育を核に、家庭、地域が支え合って行動することで、教師は本来の教育活動に専念できる体制が更に推進されると考える。これからの課題は、国が掲げた新学習指導要領の「公共の精神」や「伝統と文化」の尊重、教育基本法の「愛国心」の涵養、更には我が国の歴史、伝統、文化に誇りを持ち、「世のため人のため」に努力したいと思う子供の育成についての施策を行政に対して提案しながら、組織としても独自の計画案のもと活動することである。現在、「十ヶ年計画に関する大綱」を策定中である。これは、今後十年の活動の在り方について長期的な展望と戦略的な方法論をもって、新たな指針を提示し、計画的な運営を推進するものである。基本スローガンを「日本再興を福岡の教育から」として、綱領を基本理念とし、国、県、組織を取り巻く教育の課題を把握した上で、「自立した国民による自立国家の実現に向けて」等、三つの長期ビジョンと組織ビジョンを掲げ、「教師（大人）が変われば、子供も変わる」といった基本的な姿勢を踏まえた「道徳教育分野」等、十六分野の活動ビジョンと行動計画を策定する。また、教育の課題を明確にするとともに、私達が教師個人としてどうあるべきかという課題にも対応し、「福岡教育連盟が考える日本の教育」と「あるべき教師像」を改訂して、次代を担う若手教員へ組織活動を通した理念の継承を図っていきたいと考えている。草創期の先輩方が、本組織を創立した原点を決して見失わず、教育正常化の思いを継承することは、現在の連盟員全ての責務である。そして、当時の先輩方がそうであったように、「すべての子どもをわが子として」のスローガンの下、学校現場の子供達にとって何が大切であるか、常に「今を見つめる」現場の視点が何より不可欠であり、更に大きな歴史の流れに参画しているという認識を持ち続けていきたいと考えている。]]></content>
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		<title>道徳教育社会の実現 〜家庭、学校、地域が育む真の生涯学習社会〜</title>
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		<issued>2011-11-16T10:54:32+09:00</issued>
		<modified>2011-11-16T01:54:32Z</modified>
		<summary>□人格、徳の向上を図る真の生涯学習社会の実現現在、世界的な環境問題、食糧問題やエネルギー問題が議論される中、物質的な豊かさのみを求める物質至上主義からの転換を図ることが大いに期待されている。特に、三月...</summary>
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		<dc:subject>私たちの主張</dc:subject>
		<content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<h4>□人格、徳の向上を図る真の生涯学習社会の実現</h4><br />
現在、世界的な環境問題、食糧問題やエネルギー問題が議論される中、物質的な豊かさのみを求める物質至上主義からの転換を図ることが大いに期待されている。特に、三月十一日に発生した東北大震災以降は、被災された方を含め、日本人の多くが価値観の転換の必要性を深く意識したに違いない。例えば、日本人独自の和の精神や共生的な自然観を見直し、人の知恵、歴史、伝統などの豊かな精神文化を重視した価値観への転換である。今後、日本が誇る先端技術と同様、世界平和に資するこれらの価値観を海外に発信・共有する必要があろう。一方で、今日、戦後教育の負の遺産に起因する様々な奇異な現象が報告されている。特に、我が命の分身である実の子を虐待、時には死に至らせること、また逆に恩を忘れて子が親を殺害するなどの事象は、祖国の誇りある歴史に唾棄し、「思想の強制」としてまともな道徳教育も実践してこなかった我が国の戦後教育の歴史を物語るかのようだ。転換を図るためには、国民全体の人間力向上を生涯にわたって図っていく道徳教育を核とした真の生涯学習社会の実現を目指すことが肝要である。<br />
<br />
<h4>□道徳教育とは何か</h4><br />
さて、私たちが取り組むべき道徳、道徳教育とは何であろうか。本年度の福岡教育連盟の創志塾教育セミナーで講師を務められた長谷川三千子先生は、ご講演の中で、「道徳と言う時には、『正しいことをするということ』、これが実はとても大事なことだと思うのです。正しいことというのは、時によると、人が望まないことがあるのです。『泣いて馬謖を斬る』という譬えがありますが、自分も嫌だし、相手も嫌だ、しかし、道徳的に振舞う為には、『お前な、やはりそれは違反だよ。だから警察に届けないわけにはいけないんだよ』と言って、届けなければいけないこともある。道徳と言う場合には、そこにもう一つ、正しいことは嫌でもしなければいけないというところがあると思います。これも非常に大事なところではないかと思います。」と述べられた。道徳とは、人としての正しい道である。世の中には、法的に罰せられるルールもあるが、罰せられないマナー、モラル等の単なる規範意識でもなく、「人に迷惑をかけていないからいいじゃないか」という答えでは到底説明のつかない深い人の道というものを子供たちの中に育てる道徳教育こそが大事といえる。<br />
<br />
<h4>□道徳教育の主体とは</h4><br />
現代の諸相を覆う課題を克服し、道徳教育の推進に取り組むためには、正義感や奉仕の精神を育成したり、国・地域に対する誇りを醸成したりすることにより、道徳教育を振興するための体系的かつ建設的な取組が図れなければならない。国や県の教育行政の指導とともに、推進する主体は、直に子供達と直結する学校、家庭、地域社会である。<br />
<br />
先の長谷川先生は、「人間を取り巻いているのは、学校であり、家庭であり、世の中全体です。ことに、人間としてどう生きて行くかというのは、家庭が与える影響がとても大きい。家庭のお母さん、お父さんがしっかりしていて、その背中を見て、まともに生きていったという人間もいるし、よく勉強ができたのに、家庭がルーズになって途中で崩れちゃったという子もいます。また、家庭はひどいけど頑張っている子もいます。そういう総合的な中で人格というものができていくのです」と述べられた。学校、家庭、地域が一つになって子供の魂に、私たちの魂がいかに働きかけるかということ。それは大変重い課題である。<br />
<br />
<h4>□共通認識と「皆教師」としての地域活動</h4><br />
家庭、地域、学校がともに進めていく道徳教育においての共通認識とはなにか。福岡県が掲げる「福岡の教育ビジョン」の第一次提言の概要には、「子どもは、自然や社会と直接関わることによって、学ぶ意欲を高め、より豊かな知識を得る。そして、その学んだことを日常生活に積極的に活用することで、さらに意欲や自信を増し、学んだ知識をより確かなものにしていく。私たちは、学校だけに子どもの教育を任せたり、家庭や地域に責任を転嫁するのではなく、子どもが抱えている問題は、我々大人が行ってきた教育の結果である」という視点に立たなければならない。特に、『個性』、『自由』、『自由』などといった教育の基本に関する理念については、共通認識がなされているとは言えず、各々の考え方で指導が行われてきたきらいがあった。『個性』はそれぞれがもっているよさであり、『自由』は放縦とは異なり責任が伴うものである。また、『自由』は結果の平等ではなく、各人の違いや努力の結果を正当に評価する機会の平等である。これからの福岡を担う子どもを育てるには、教育における基本的な理念について共通認識を図る必要がある」とある。<br />
<br />
責任感と公共心を身につける等、正しい「人の道」を共に追求する道徳教育社会の実現において、大人がお手本となることは当然である。そもそも、大人は皆子供を導く者であり、作家・新田次郎の座右の銘とも言われる「我以外皆我師」ならぬ、「皆教師」として、大人が見本を示すときである。常に「子供が見ている」という意識が大切だ。以前、ある料理店のシェフから聞いた話は大変興味深い。「ゴミを捨てない。信号を無視しない。挨拶をする」が大人の三条件という。「師弟同行」の趣旨で、子供達とともに大人も自らの向上の道を実践躬行し、子供に対して模範的に精進するものでなければならない。その際、教育のプロフェッショナルである教師が、先頭に立って責任ある社会参加を今こそ行うべきである。]]></content>
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